野菜など少量企画にチャレンジしてみます
1999年7月5週号
老人世帯の会員さんから、野菜の単位が大きいので少量単位を工夫してほしいとの御意見がありました。家族数が少ない世帯が増えていますので、そういうことも考えていかねばならない時代かもしれないと、工夫してみることにさせて頂きました。
実は無農薬の野菜を供給するだけでも、結構大変なことなのですが、その上さらにこのような御希望をどこまで実現できるか、いろいろな問題があります。まず、もともと生産者直接という形は、本来箱単位(じゃがいも、玉ねぎ、にんじんなど)で共同購入を始めたものなのですが、一般家庭の単位へ、さらに宅配単位へと、今日のような小分けするような少量の形までになってきています。それなりに経費面での採算を合わせてきているものです。
野菜など少量企画の一覧表
さらに、これより小さくするのですから、小さく切った場合の ①手間代の上乗せ ②切り口の鮮度保存をどうするか、ということが一番大きい問題です。まず、現状では、小分けにかかる経費はある程度考えざるを得ません。多く購入して無駄にしてしまう部分を出さない分、また毎週少しでも新鮮なものが食べられる分、多少割高になるのは了解頂かなければなりません。次に、白菜、キャベツ、かぼちゃなどを切り分けるという場合ですが、これにラップを使うというのは ①安全性 ②ゴミ問題 ③鮮度保持、の面で避けたいものと考えています。そんなに手間や資源を使って野菜を流通させるのも疑問です。
そこで、多少経費は高くつきますが注文カタログ1999年4月第1週 第13号でお知らせした「よもぎ袋」を使ってみたいと考えました。切った野菜の荷姿が簡単に作れること、切り口のある野菜の鮮度を保持する効果(腐らせない、清潔に新鮮に保てる、持ちがよくなる)があることからです。お使になった後は、それを捨てずに何回も食品保存に使えますし、汚れてきたら洗ってまた使っていけるものです。この「よもぎ袋」を上手に工夫いただけば、オルターの野菜なら1ヵ月近く鮮度を保てます。何も小口でなくても買い置きしていただけるかも知れませんので、一度試してみて下さい。とくにレタスは半分に切りにくいので、お試し下さい。
とにかく一度、以下のような企画を始めてみて、どの程度需要があるのか、もっと良い工夫があるのか模索していきたいと考えます。野菜以外にも単位が大きくて購入しずらかったものも、同じ様な考え方で小口単位を考えてみました。お気づきの点や御提案なりあれば、どしどし御意見をお待ちしています。
―文責 西川栄郎―