出稼ぎしで安全な食べものを生産から販売まで!白鷹町農産加工研究会
1999年12月1週号
最上川の流れる山形県白鷹町は元は養蚕の盛んだったところです。「何でも作る・何でも食べる」という上杉藩の伝統のあるところ。近年は出稼ぎの町、過疎の町。反骨・自主の精神が自然と根づいたのもうなずけます。
白鷹町農産加工研究会の代表 加藤秀一さんは今日まで一貫して減反を拒否しつづけてこられました。加藤さんら数人が中心となって1981年この研究会を発足させ、現在の会員は10名。県立高校の廃校跡で出発した加工場も、今は床面積60坪の立派な建物になっています。
自分達で作ったものを自分達で売ってみたかったと研究会を発足させた当時、農産加工には全員素人でしたが、失敗をのりこえ、今はプロ以上にいい品物を作れるようになられています。
つけもの、みそ、もち、ジャムなど30品目以上を作り、30団体以上と提携をされています。研究会では有機無農薬の取りくみ以外に、学校給食、農薬空中散布問題、減反、大規模林道問題などにも取り組んできておられます。
「原材料は自分達で作ろう」が合言葉。だからこそ安全の自信があるのです。もちろん農薬や除草剤なしの有機無農薬栽培。加工用の野菜は会員が割当てで生産しています。会員は発酵豚ふん、平飼い鶏ふん、2年もの牛堆肥、EMぼかし、米ぬか、カキ殻などを工夫しています。白鷹町はとくに秋野菜の産地としてすばらしいところ。白菜なども糖度が高く、肉質が厚い。これを原料に置賜地方に伝わる伝統食を作っているのです。
市販のつけものの問題点
原料
農薬が使われている野菜
調味料
ポストハーベスト農薬、遺伝子組み換えなどのある原料と食品添加物でできた醤油、みりん風調味料、酢を始め、グルタミン酸ソーダー(脳障害)、蛋白加水分解物(発ガン性)が使われている。塩も砂糖も劣悪なもの。水アメも遺伝子組み換えとうもろこしから作られている。
食品添加物
保存料、着色料、着香料などなんでもあり。
加工
お腹によい、せっかくの発酵食品なのに、わざわざ防沸剤や熱処理加工をして、善玉微生物を死滅させています。