簡単、よく効く!足首トントン健康法
2008年9月4週号
西式健康法に正式採用。行なうのも毎日続けるのも簡単、
全国からたくさん喜びの声が届いています。
●歩行は健康の秘訣
健康にとって歩くことが大切なのは、一般によく知られていることです。1日1万歩くらいが理想といわれています。歩くことで適度な運動が得られ、足全体のポンプ力で全身への血流や体液の循環を促進することになるからです。このことが「足は第二の心臓」と呼ばれている由縁です。
とはいうものの時間に追われている現代人にとって、なかなか1日1万歩を歩くことはそれほど簡単に実行できることではありません。また足腰や膝を痛めている人や寝たきりの人には歩行それ自体が困難です。無理に歩こうとすれば逆効果ということにもなりかねません。そんな歩行不足、運動不足の人に朗報です。
●歩行不足の人に朗報
西会本部が1996年に西式健康法の最新健康法として採用した「足首トントン健康法」がそれです。
布団や座布団の上に置いた丸太の上に、20~30cmの高さから足首を力を抜いて自然落下させるだけです。片足ずつ交互に25回、のべ200~600回する程度です。時間にして5~10分。最初は痛くないようタオルを巻いたり、無理をせず少しずつから回数を上げていけばよいのです。
これでじつに様々な体調不良が改善しています。自分でやってみて、すぐに効果を体感できる優れものです。ふくらはぎの筋肉が収縮して血液・リンパ液などの体液のめぐりが良くなり、体内の老廃物が腎臓や皮膚から排泄、浄化されていくからだろうと思います。
家に居ながらにしてできます。5~10分と短い時間ですので忙しい人にも続けられます。たいへん簡単な方法ですので、誰にでも可能です。自分で足が持ち上げられない病人でも、介添者が足を持ち上げる手助けさえしてあげれば行なえます。寝ながらや足を投げ出しての姿勢でできますので、寝る前に布団の上で行なうのを習慣にするのもよいでしょう。
歩行と比べれば筋肉トレーニングの面で劣るかもしれませんが、歩くのと同様の体液循環の効果があり、歩かないよりははるかに優れています。
●葉っぱのそよぎと同じ
足首トントン健康法の原型は、昭和40年代に西式健康法の実践家・稲垣多美作さんがみつけました。フリースクールで子どもたちを預かる活動をしていたとき、一人の生徒がベッドの角で足首をトントンしていて、なぜそんなことをしているのかと尋ねたら「これ、気持ちがいい」と言ったことがヒントになったそうです。考えてみると、植物の葉が風にそよぐとき、葉っぱの軸のところで上下に動くことで、植物の樹液の循環がよくなるのと同じではないか、と気付かれたとのことです。
それ以来、この方法が多くの人たちに伝えられ、専用の器具も開発されています。
足首トントン健康法
●やり方
①用意した丸太を足の下に置きます。
②仰向けに寝るか、座って両足を伸ばします。
③アキレス腱からふくらはぎにかけての部分を丸太の上に置きます。
④膝を伸ばしたままの状態で片足を20~30cmほど上げて、ストンと丸太の上に落とします。
⑤目安としては右足を25回行なったら、次に左足を25回、トントンとリズムをとるような調子で丸太の上に足を落とします。
⑥右足、左足のトントン運動を交互に5回以上繰り返し、両足合計で500~600回ほど行ないます。
⑦1日に2~3回、空腹時や就寝時に行なうとより効果的です。
右足と左足とを交互に1回ずつという方法はおすすめしません。右足首トントン25回、左足首トントン25回、この繰り返しです。最初は両足合計で200~300回程度でも効果は充分にあります。慣れるにしたがって回数を増やしていくようにすればいいでしょう。
●注意点
①丸太に足首を下ろすときには足に力を入れ過ぎないこと
②落とす速度をゆるめたりしないこと
初心者の方は「そんなに足首を強く丸太にぶつけて痛くないのか」と不安に思われます。たしかに最初は足にむくみのある方などは多少の痛みを感じます。しかし、心配はいりません。少しだけ我慢してやってみてください。そうすると、次第にむくみがとれてきて、3日ほど続けていますと痛みを感じなくなります。
足の力を抜くことが大切です。痛みの不安でついつい足に力が入りやすいものですが、力を抜いた状態で足を落とすと自然に足先が伸びてアキレス腱が縮みます。逆に足を上げるときも、自然に足先が上に向いてアキレス腱が伸びます。
―文責 西川栄郎(オルター代表)―