2007年の活動の主テーマは 米、雑穀、石けんです

オルターは単に安全な食べものをお届けするだけの団体ではないつもりです。矛盾だらけの世の中の現実に鋭い提案をしていく事が、私たちの使命です。
2007年も食・衣・住すべてにオルタナティブな世界を拡げていく活動を、たゆまず続けていきたいと思っています。

●日本の水田、米を守りましょう

 米は日本で自給できている作物です。ところが日本政府はアメリカの圧力に屈し、不必要な米の輸入枠を押しつけられています。その数量が既に年間100万tに達し、国内での急激な米のだぶつきを発生させています。これらの輸入米はポストハーベスト農薬などで汚染されており、人に危害を加えるだけでなく、このままでは日本の水田の風景、文化、環境保全機能までも破壊していくと危惧されます。
 オルターでは国内の篤農家のみなさんと提携し、安全な米をお届けしています。会員全員でしっかりと食べ支え、安全安心な米作りに励む農家を応援し、日本の水田を守っていきましょう。7頁にオルターの米の基本方針を再録します。周りの方にもこの情報を伝え、顔の見える関係のお米を食べる仲間を拡げてください。
 昨年は野菜をテーマに約25%の利用率アップを達成できました。今年のオルターは米を主テーマにします。

●国産無農薬の雑穀の安定供給を実現します

 米と並んで、雑穀は日本の伝統食の重要な柱です。雑穀は、山本朝子先生のCC'クッキングにおいても活躍しており、アトピー・アレルギー対応のためにも安心できる雑穀の安定供給が求められています。しかし国産の雑穀は希少で、ましてや国産無農薬の雑穀は殆ど入手できない状況でした。
 そこで今年は、山形県の白鷹農産加工研究会などと協力して、国産の無農薬の雑穀づくりの計画をすすめます。雑穀を日常の生活にぜひ取り入れるよう、会員の皆様にも広く呼びかけていきます。

●石けんライフを取り戻しましょう

 人類が安心して使える界面活性剤は、石けんのみといっても過言ではありません。米ぬかやハイビスカスの汁などごく一部には天然のものを利用するケースはありますが。
 ところが、何かしら新技術で石けん以上に安心できる洗浄剤が生まれたかのように宣伝し、たいへん高価なものを売りつける霊感商法が横行しています。とくに外資系のものは「○○賞をとった」とか「○○が推薦」と、あたかも権威があるかのように謳っています。しかしその実態は有害な合成洗剤なのです。
 私が消費者運動の世界に携わったきっかけは、合成洗剤を追放し石けんを広める運動でした。放射能、農薬と並んで、合成界面活性剤は環境破壊の最大の要因のひとつだからです。石けんライフは、赤ちゃんのおむつかぶれ、主婦湿疹をはじめとする発ガン補助などさまざまな人の被害を防ぐだけでなく、魚介類に対する影響を排し、日本の水産資源の復活に役立ちます。
 今年は、人と環境にやさしい洗濯、シャンプー、リンス、食器洗浄機、洗剤のいらない布巾や、ヘナ、化粧品などの情報を積極的にお届けします。

●子育て応援に引き続いて取り組みます
 オルターとして2006年には、子育てセミナーや離乳食クッキングなどの取り組みをしてきました。しかし、赤ちゃんは2才ぐらいまでは母乳だけにして離乳食を与えない方がよい、とくに蛋白質を与えるのは危険だということを知らないお母さんが、まだたくさんいらっしゃいます。
 1月27日(日)には西原克成先生(東京大学)をお呼びして「まちがいだらけの育児書を斬る!」をテーマに講演会を予定しています。スポック博士の育児書や母子手帳まで、なぜ間違ってしまっているかを明らかにしていきたいと考えています。
 「ゆりかごから墓場まで、全生活をオルタナティブライフに」を合い言葉に、子育て世代の応援のため、さまざまなグッズの紹介などにも取り組んでいきます。

●がん、アトピーなど生活習慣病対策に引き続き取り組みます
 私の30年前の予想通り、まさに日本人総病人時代になっています。がん、アトピー、リュウマチ、精神病、心臓病、肝臓病などなど。オルターでは、これらに対抗するためにまず腸の健康が大切であることを明らかにし、西式健康法、甲田療法をはじめ、さまざまな健康応援グッズも紹介してきました。
 今年は更にゲルソン療法の情報もお伝えしようと考えています。ゲルソン医師は、にんじんジュースやコーヒーエネマによって高い確率で末期がん患者を生還させてきました。一人でも多くの人にその神髄をご紹介していきたいと考えます。

●カタログで原材料表示・アレルゲン表示を始めます
 アトピー・アレルギーの原因の殆ど80%は、農薬、食品添加物、シックハウス原因物質などの化学物質が蛋白質などと相乗的影響を与えているものと考えられます。したがって、汚染を極力排除したオルター水準の食べものについては、アレルゲン表示などの必要性は本来なく、大抵の方に安心して召し上がっていただいてよいと考えています。
 勿論、腸の機能が著しく低く、アトピー・アレルギーが重症化しているような場合には、たとえオルターの食べものでも慎重に扱われる必要があるでしょう。しかし、特にそのような体質でない方でも、一般の情報に影響されて、オルターの食べものに対しても一般と同様の原材料表示・アレルギー表示を求めてこられる方が多いのです。又、表示していない事で、品物の信頼が低いと勘違いされる場合もあるかと思います。
 したがって、近く実施するカタログ自動組版使用開始と同時に、カタログ上で原材料表示・アレルゲン表示を行うことといたします。

●新センター建設計画を進めています
 富田林市にある現在のセンターの物流処理能力が限界に達しつつあり、近く新センターの建設を必要としています。現在、候補地選定などの作業を進めているところです。会員の皆様にも、場合によれば建設資金調達のご協力をいただくこともあるかと思いますが、そのときはよろしくお願い申し上げます。
 新センターの建設・移転は、モノの流れ、情報の流れ、ヒトの交わり、とオルターの活動の中枢部からの新展開になるものと考えており、会員の皆様の更なるご期待に応えるものにしていきたいと考えております。

ー文責 西川栄郎(オルター代表)ー

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