石けん生活、楽しいよ!
2007年6月3週号
今年の会員集会のテーマは石けん。
記念講演は漫画家・赤星たみこ先生の「赤星流 実践簡単石けん生活術」です。
●追放すべき化学物資の筆頭は、合成洗剤
テレビCMに登場している合成洗剤は、人体に対しても環境に対しても、たいへん危険な毒物です。
それを使用する人に対しては、肌のバリアゾーンを破壊し、容易に体内に侵入します。主成分自体に発ガン性、遺伝毒性などが疑われているだけではなく、周辺にある他の有害物質(農薬、重金属など)の毒性を強める働きがあります。例えば、農薬のかかったイチゴを食器洗い洗剤で洗えばその農薬の毒性が6倍に強められるという風です。
環境に対しても、石けんの場合は薄まったら溶けることができずに石や水草などに付着し、数日程度で微生物に分解されるのですが、合成洗剤の場合はいくらでも無限に希釈され、しかもごく低濃度で魚卵や水生生物に悪影響を与え続けます。合成洗剤はその環境汚染度、生命系への毒性ゆえに、消費者運動にとって放射能、農薬と並んで追放リストの最優先順位にある化学物質です。
合成洗剤の主な原料は、石油コンビナートから本来は廃棄されるn-パラフィンやナフサです。もしこれが廃棄物のままならコストを押し上げ、石油産業の国際競争力が弱まるのです。この廃棄物を合成洗剤の形で一般家庭に消費させ、国民の協力のもと環境に捨てさせるのは、石油産業にとってたいへん好都合なことです。
三重大学が発表していた合成洗剤有害データに対し、かつて政府が他の国立三大学の御用学者を動員し、統計処理の科学マジックを持ち出して、黒1対白3のインチキな多数決で安全と強弁した背景には、単なる合成洗剤メーカーの利益擁護だけではなく、日本の基幹産業の生き残りがかかっていたのでした。
●会員集会で、ともに楽しく学びましょう
一般の人はCMにだまされてあまり気づいていないかもしれませんが、合成洗剤に比べて石けんの方が「人や環境に対する安全性」はもとより、「洗浄力」「泡立ち」「泡ぎれ」「洗い上がりのソフト感」「経済性」など洗浄剤としてのあらゆる側面で優れているのです。オルターでは洗濯はもとより、入浴、 ハミガキ、掃除、化粧品、ヘアケア、食材製造などあらゆる生活において、安全な石けんをおすすめしています。
7月7日の会員集会は、石けんをテーマに開催します。記念講演会の講師に漫画家の赤星たみこ先生ご夫妻をお招きし、「赤星流 実践簡単石けん生活術」の講演をお願いしています。
赤星たみこ先生は、青年誌、総合誌を問わずあらゆるタイプの漫画で幅広い層に支持されています。映画化、テレビ化された作品も多数。多忙な仕事でゴミ出しがままならないことから始めたゴミを少なくする工夫や、趣味で始めたエコロジーが嵩じて、今では環境を考える講演会でも引っ張りだこ。わかりやすくてためになると大好評です。
当日のプログラムなど詳しくはオルター通信にて発表します。赤星たみこ記念講演会は7月7日(土)13:00~15:00の予定です。会員集会ではオルター取り扱いの石けんメーカーの展示説明会も予定しています。
2007年会員集会
日時:7月7日(土)10:00~16:00
場所:クレオ大阪西 ホール
プログラム
10:30~11:30 活動報告、会計報告、活動方針など
11:30~12:00 石けんメーカーリレートーク
13:00~15:00 記念講演会
「赤星流 実践簡単石けん生活術」
15:00~16:00 石けんメーカー展示説明会、
赤星先生サイン会
赤星たみこ記念講演会の参加は有料です。参加資料券(前売り)は会員・一般とも800円です。今週配布のOCR注文用紙で前売り券をお求めください。当日券は会員、一般とも1,000円となります。
―文責 西川栄郎(オルター代表)―