口呼吸を鼻呼吸に!口唇筋力トレーナー パタカラ
2007年7月2週号
様々な病気、口臭、いびきの原因となる口呼吸。
その対策におすすめです。
使い方は簡単です。
●口呼吸は様々な病気の原因
本年1月27日にオルターが主催した西原克成「子育て」「美容」「健康」講演会でも指摘された通り、口呼吸は風邪ひき、蓄膿症、シェーグレン病をはじめ様々な病気の原因となります。
口呼吸により外気をそのまま体内に取り込むと、免疫器官である扁桃腺が冷やされ、体内への常在菌や外気からのバイ菌の侵入を許し、全身の免疫器官であるリンパ節にもドミノ倒し的に被害が及び、人間の免疫システムが破壊され、様々な免疫病になります。また口呼吸は口腔内や喉の粘膜を乾燥させ、口臭、歯周病等の原因となっています。
●あなたは大丈夫ですか?
以下のことに思い当たる人は、口呼吸をしている可能性を疑ってみる必要があります。「普段気がつくと口が開いている」「目が覚めたとき、くちびるが乾いている、口がネバネバしている、のどにタンがからんでいる、口臭がある」「歯をちゃんと磨くのに、出血したり歯石がたまる、前歯が薄茶色に変色する、虫歯ができやすい」「口内炎ができやすい」「歯並びが悪い」「風邪をひきやすい」「鼻がつまりやすい」「手が荒れやすい」「横向き、うつ伏せで寝る」。
口呼吸になった原因は、早すぎる離乳食によって母乳哺育期間が短く、口唇筋が鍛えられなかったことによります。十分な母乳育児をしてもらったり適切におしゃぶりを与えられた子は、自然に鼻呼吸ができて口呼吸にはなりにくいものです。
口唇筋が低下していると、口呼吸になり、舌の沈下をもたらしますのでいびきの原因にもなります。また顔のたるみ、しわの原因ともなり、老けてみられることにもなります。
●くちびる筋力トレーニングで鼻呼吸を身につけましょう
赤ちゃんの口唇筋力トレーニングにおしゃぶりが有効であることはカタログ2007年2月2週号でご紹介した通りですが、おしゃぶりが適当でなくなった年齢の子どもや大人にとって、秋広良昭歯学博士が開発したユーミーパタカラがたいへんおすすめです。
口唇筋力トレーナー・ユーミーパタカラは、自宅や外出先でもひとりで手軽に、口呼吸・口臭・いびきなどの対策ができます。リップトレーニングにより口唇閉鎖力が強化されると、舌根の力が鍛えられ、舌下の沈下を防ぎ、いびきを防ぎます。
口唇筋(口輪筋)は多くの表情筋(頬骨筋、オトガイ筋、胸鎖乳突筋、顎舌骨筋)とつながっており、それをトレーニングすることは表情筋のトレーニングにもつながり、顔の筋肉全体が引き締まって、たるんだあごのラインもきれいにすっきりと憧れの「小顔」にしてくれます。
歯科医院で生まれたリップトレーナー
パタカラの開発者は秋広良昭歯学博士です。開発のきっかけは、脳血管障害の後遺症に悩む患者さんが、3年半ほどリハビリを続けているが口の動きが全然回復しないので、口の専門家である歯科医院へ、と思い、秋広先生のところを訪れたことからです。もちろん歯科医である秋広先生に脳血管障害のリハビリ法がわかるはずもありません。悩んだ秋広先生は、開発途中であった歯列撮影用の器具を、麻痺していてほとんど動かないくちびるに装着して口を閉じる運動をしてもらいました。それがなんと、患者さんの口の周りの筋肉を無意識のうちに刺激して、口の周りの筋肉を収縮させる運動をしていたのでした。
そんな偶然が、くちびる健康法の大発見の始まりでした。当時はまだ、現在の大反響をまったく予想すらしていませんでした。これがきっかけで、くちびる(口唇筋)と人間のからだの持つ不思議な関係を究明する日々が始まり、幾多の試行錯誤の末、このリップトレーナー・パタカラを完成されました。
こんな簡単な健康法で老化を予防し、健やかな年齢を重ねていけるのです。ぜひ試してみて、そのよさを独り占めするのではなく、周りの多くの人々にも教えてあげてください。
パタカラのご紹介は、西原講演会のフォローの解説でもお世話になった柳本信雄口腔(歯)科医です。
―文責 西川栄郎(オルター代表)―