携帯用箸「八四郎」
2006年10月1週号
持ち歩きに便利で、おしゃれな箸。
組み立てタイプで十分な長さになります。
●外出の必需品、話題の箸「八四郎」
福井県小浜市の兵左衛門の箸は、原木にほんものの漆(うるし)を塗っているたいへん貴重で高級な箸です。兵左衛門については、2005年10月3週カタログで詳しくご紹介しています。
今回ご紹介するのは、持ち歩きに便利でおしゃれな「八四郎(はしろう)シリーズ」の箸です。加工にたいへんコストがかかるため一度は廃番になった時期もありましたが、その復活を希望する声が多く、再登場となりました。そのよさを認める人が増え、いま話題の一品です。
●高級感あふれる使い心地と質感
お箸の国日本には数えきれないほどの箸の種類が存在します。しかし、その中で外での食事に使う箸はというと、少し短めの弁当用の箸や割りばしが主流。なぜ外での食事の時だけは使いにくい箸、使い捨ての箸で我慢しなければならないのか?そんな思いから、持ち歩きに便利なコンパクトなサイズと使いやすさ、そして美しさも兼ね備えた新しい箸「八四郎シリーズ」が開発されました。
八四郎のネーミングは、古来より縁起の良いとされる末広がりの八、そして日本人の五感や情緒に深く係る四季を表わす四、四本で一膳をなす箸という意味から名付けられました。
八四郎は、高度な加工技術と厳選された素材を使い、一膳一膳ていねいに仕上げた兵左衛門の自信作です。こだわりをもつ方にこそ自信をもってお奨めできる逸品です。特に直接口に触れる箸先には天然のうるしを用いた「すりうるし」を施し、見た目の美しさだけでなく安全性にまでとことんこだわっておられます。箸先の交換はもちろん修理塗り直しも可能です。木地の種類・塗り・機能そしてケースもお好みに合わせて自由に選ぶことができます。
使う人のライフスタイル、そして個性を演出するもうひとつの手回り品として、いつもそばに置きたいお箸です。また、大切な人への贈り物としてもあなたの個性と想いがきっと伝わります。
●兵左衛門の「八四郎」
原料/素地…黒檀、紫檀、紅木、柚子、楓 塗り…うるし
製造方法
八四郎は、その素材の選定から素地の加工、塗り、装飾、仕上げに至るまでの製法や技法が従来の箸とまったく異なります。さらに、上下を接合するジョイント部分はわずかのズレも許されない高度な正確さが要求されます。人間の手にはほんの0.1mmの差すら感知する能力があるからです。
使いやすさにもこだわり、約20gと普通の箸とまったく変わらない重さを実現しています。箸を使い慣れたその手に満足のいく逸品を届けるために、一本一本プロの技を注ぎ、ていねいに仕上げています。末永く使用していただけるよう、修理・塗り直し・箸先の別売りも承ります(有償)。
ー文責 西川栄郎(オルター代表)ー