X'masは安心な弁天堂のケーキで
2006年12月3週号
オルター素材のおいしさを生かして、
手間と時間をかけて焼き上げる弁天堂の洋菓子。
年に一度のお楽しみ、クリスマスケーキをどうぞ。
●兄弟で取り組む、安全なお菓子作り
淡路島津名町の弁天堂では、桑名正徳さん(兄)と良孝さん(弟)がオルターの安全な原料を使ってお菓子を作っておられます。お兄さんが和菓子を、弟さんが洋菓子を担当なさっています。
正徳さんは大学を卒業し、一時製菓会社にお勤めになったあと、家業のお菓子屋を継がれた3代目です。およそ30年前、私(代表)の徳島時代によつ葉乳業の生クリームをご紹介したところ、その生クリームが大変おいしいと思われたのが、安全なお菓子作りに入られたきっかけです。
始められた当時、他にまともなお菓子がほとんど開発できていなかった時代に、安全なアップルパイやケーキが実現し、子どもたちが大喜びしたことを覚えています。当時はまだまだ世間の関心が薄い時代でしたが、今では本物を理解される気運がやっと出てきたように感じておられます。
●手間ひまと職人技が生み出す、ふんわりスポンジ
長年お菓子作りに携わってきたお二人は、「一般メーカーが食品添加物などを使用せざるを得ない理由に、消費者ニーズなるものがあるのでは」と思っておられます。買う立場になれば、作りたての柔らかさや見せかけの鮮度をできるだけ長時間求めてしまう事は分かります。したがってメーカーも、それに応えていこうと考えます。そして、食品添加物のような薬品を使って、いつまでも保存できるものを作ってしまっているのです。
弁天堂さんとしては、生きているものは必ず老化や劣化してゆくものだと理解してほしい、とおっしゃっています。そうでなければ、材料が持つ本来のおいしさをできるだけ引き出して、手間と時間をかけて製造することができず、安心して食べていただける製品が作れません。
例えば、一般メーカーではケーキのスポンジの柔らかさを出すのに、大豆レシチン(ポストハーベスト農薬、遺伝子組み換えの問題あり)を入れています。弁天堂さんでは、倍の時間をかけて、ゆっくりと柔らかくなるようにホイップしています。たまごと砂糖(種子島甘蔗分蜜糖)が一段と溶け合って、ふんわりと仕上がります。もちろん生クリームも無添加・無調整の生クリームを使用していますので、市販の生クリームのようなえぐさは残りません。
●本物がわかる方に、評価してもらいたい
弁天堂では和菓子も作っていますが、オルターとしては、これまで和菓子には必ずしも注目してきませんでした。子どもがあまり喜ばないと思ったからです。しかし本来の和菓子には、四季折々の季節感があふれています。今後は、日本人の伝統、季節感を取り戻す楽しい和菓子の企画を、弁天堂さんと一緒に考えてみようと思います。
「これからも本物志向で努力を重ねていきますので、手間と時間と生きた素材を評価して買っていただきたいです」と弁天堂さん。消費者ニーズも本物志向になってほしい、と思っていらっしゃいます。今年のクリスマスケーキは自家用だけでなく、近くのお友だちや子育て仲間にも、弁天堂のこだわりケーキを勧めてあげてください。
ー文責 西川栄郎(オルター代表)ー