シックハウスVOCを発生源で抑制するオーブス(株)のW‘PHIXZ-Able工法
2004年10月3週号
近年、建材・家具などに多様な石油系素材が使われ、それらの接着剤などから揮発性有機化合物(VOC)が室内空気を汚染することにより引き起こされている健康障害、いわゆるシックハウス症候群が社会問題となっています。
新築の建売住宅はもとより、学校(シックスクール)、ホテル、百貨店、公共施設などにも問題が拡大しています。厚生労働省ではVOCとしてホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン、クロルピロホス、フタル酸ジ-n-ブチル、テトラデカン、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、ダイアジノン、アセトアルデヒド、フェノブカルブに、とくに指針を定めていますが、実際にはまだまだ問題となりうる多くの化学物質があるはずです。
これらの本質的、根本的な対策としては、昔ながらの木、紙、土、石などの自然素材を用いた家作り、家具作りに戻していくべきだと考えます。
しかし、現実の問題としては、転勤や引越しなどでやむをえず、シックハウス症候群の恐れのある住宅へ入居せざるを得ないケースも多く、それらを自然素材住宅にリフォームできる状況にない場合があります。
すでにシックハウス状態となっている住居環境に対する対策としては、これまでにもベイクアウト方式(熱処理による放散促進)、抗酸化工法(発酵微生物の特殊酵素を珪藻土、塗料、クロス糊、ワックスなどに混ぜ、活性酸素を消去することでVOCを分解)、酸化チタン工法(光触媒による分解)、活性炭製品(炭の吸着効果)、ゼオライト(吸着効果)、24時間換気システム、吸着シートや吸着ジェル、光触媒によるホルムアルデヒド分解塗料、空気清浄機などの使用が考えられていますが、十分な効果が得られていません。
オーブス㈱の岸清美さんは、微量ミネラルを含む特殊な活性水液を使って、シックハウス症候群の原因となるVOCの発生を、建材や家具の発生源の段階で抑制するW’PHIXZ-Able工法技術を開発なさいました。
この技術は、国土交通省国土技術政策統合研究所の共同研究としても認められています。一般住宅はもとより、住宅展示物、学校、保育園、百貨店などすでに多くの使用例があります。
岸清美さんはもともと一級建築士ですが、建築現場での「水」の不思議体験から、水の研究開発の道に入り、現在の水の開発研究事業を行う、オーブス㈱を創業なさいました。
オーブスでは水製品として化粧品、ボディケア製品、清涼飲料水、食品用原材料、農業用原材料、工業用原材料など多種類のものを開発しています。
岸清美さんの水の理論は、通常の科学理論では解説できず、そのため、実用的な効果から逆に説明していくしか、今のところそれを認知する方法がないため、まず科学的裏付けが証明された、このシックハウス対策水からご紹介することにしています。他の製品については、その根拠が客観的に確認されるのを待ってのご紹介となります。
オーブス㈱のW’PHIXZ-Able工法
W’PHIXZ-Able工法は、新築直後や引越しなどの入居前など、室内に衣服など家財道具がないところで実施します。40坪程度でも1日で完了します。
以下の4液を使用します。4液のいずれも、微量元素を含む活性水で、有害なものではありません。オーブス水の理論は解説しても通常の科学的認識では理解できませんので省略します。すべての建材類に有効で、効果は半永久的に持続します。
①VOC201分解液
・建材類表面ですでに揮発の方向性を持つVOC類の分解放出用
②VOC202薬品処理液
・防虫、防蟻剤などの薬品処理用(臭気処理含む)
・畳などの農薬処理用
③VOC203仕上液
・木材保存料、可塑剤、架橋剤などのVOC発生源となる各剤成分の酸化現象を抑え、揮発化を防ぐ
④VOC204安定剤
・VOC203の被膜性態をさらに強化し、臭いの強い溶剤系塗料に対応した処理液
以上の4液を噴霧器を使って、細かい霧状で噴霧する方法です。この施工については、㈱エイブルジャパンが今のところ沖縄を除く全国で担当しています。
◇東北文化学園大学院 野崎淳夫教授の実験◇
試験チャンバーを用いた未処理とオーブス処理水を用いた比較テスト(例)
ホルムアルデヒド放散速度
W’PHIXZ-Able工法の申込み
通常は1㎡あたり定価2500円ですので、100㎡施工しますと、25万円程度の費用となります。実際には事前の見積もりを行います。オルター事務所にお問い合わせいただきますと、㈱エイブルジャパンの担当者が見積もりに出向き、施工日などの打ち合わせを行います。
◇表紙ご紹介特別価格◇
大阪府下の方で、10月中にお申込みの方には、1㎡あたり2000円の特別価格です。その他の地域の場合、多少経費がかかることがあります。
-文責 西川栄郎-