しらすたたみ干し かもめ屋(2)
2002年4月3週号
かもめ屋は、先週号でご紹介した無着色桜えびの開発をきっかけに、色本幸代さんが始めた会社です。芝居好きだった色本さんがチェーホフの「かもめ」や海のイメージから「かもめ屋」と命名されました。
色本幸代さんとご主人の進さんは、早くから低温殺菌牛乳の運動や環境問題に取組み、静岡県における消費者団体の草分けでもいらっしゃいます。そのご主人、進さんは1996年に、ボランティアで預かっていた子どもが焼身自殺をし、それを助けようとして巻き込まれ、大変残念なことに亡くなってしまわれました。そのショックから6年経って、幸代さんはやっと立ち直りつつあるとおっしゃっています。事故以来、お一人で安全な海産物の活動を続けていらっしゃいます。
かもめ屋が商品を扱うときのコンセプトは、「自分たちの食べたい、おいしいもの、子どもに食べさせたいもの」です。
作業所風景
=かもめ屋のしらす製品=
かもめ屋のしらす製品の生産者は、前回桜えびでご紹介した岩松商店、
岩辺喜光さんです。
―製造方法―
朝6:00に出漁、8:00にはせり、9:00には塩水で煮るという鮮度のしらすです。秋はカタクチイワシで白っぽいしらす、春先は
マイワシで少し黒っぽいしらすになります。
ボイルに使う塩水には、天塩を使っています。
塩以外、酸化防止剤、合成着色料など一切の食品添加物を使っていません。
◆ ゆでしらす ◆
ゆでしらすは、生しらすをそのままさっとゆでて、急速冷凍したものです。
賞味期限:冷蔵で解凍後、冷蔵で2~3日
◆ たたみ干し ◆
しらすを板状に天日干ししたもの。火で軽くあぶって、マヨネーズやお醤油で。また、お吸い物にも。
要冷蔵
=食べ方=
☆生しらす
・そのまま食べる。わさびなどを添えて、醤油やポン酢などで。
・天ぷら、掻き揚げ、寿司ネタ、 酒の肴、つき出し、サラダなどにも。
☆ゆでしらす
・そのまま食べる。わさび醤油、ポン酢などで。
・調理する
和える。酢の物(生ワカメなどの海藻や、大根おろしなど野菜と)、茶碗蒸し、玉子とじなど。
・上にのせる
ご飯、ラーメン、そば、うどんなど。
・混ぜる
チャーハン
・天ぷら、掻き揚げ
野菜などと合わせて。
☆たたみ干し
・軽くあぶって食べる。マヨネーズや醤油など。
・生にもどす
水に20~30分浸し、三杯酢、酢みそで。
・天ぷら、掻き揚げ、吸い物に
―解凍と保存―
生、ゆでしらすは、マイナス30℃で急速冷凍してあります。冷凍やけを新聞紙で防いで、家庭用冷凍室で20日間、マイナス20℃以下なら3ヶ月の長期保存が可能です。
―解凍方法―
生しらす………冷蔵で解凍。半解凍のうちに食べるほうがおいしい。
釜揚げしらす…5~7℃の冷蔵庫の中で。
解凍したら
生しらす………すぐ食べる。
ゆでしらす…冷蔵庫に入れて保存。早く食べる。解凍後2~3日。
市販のちりめんの問題点
2000年1月5週カタログ表紙をご参照下さい。
―文責 西川栄郎―