安心かつおふりかけ かもめ屋の商品紹介(4)
2002年5月1週号
ニチフリ食品は、ふりかけの草分け的商品「のりたま」のたまご顆粒を最初に作ったふりかけ専門の会社です。ふりかけ作りにかけては、さまざまなノウハウや技術を持っていて、本当においしいふりかけを作っておられると評判です。
かもめ屋の色本幸代さんは、自分の子供に安心して食べさせることのできるおいしいふりかけはできないかと考えたことから、ニチフリ食品を知人から紹介されました。色本さんは、こだわりの原材料を持ち込んで、シンプルで一番喜ばれるおかかタイプのふりかけを委託加工してもらっています。
ニチフリ食品の塩坂浩一郎社長や若林一仁開発課長の尽力をいただいて、さらっとしたしつこさのない、自然なおいしさのおかかふりかけが実現しています。使っている原料と味つけ技術の良いことで、優れた味になっています。
【かもめ屋のかつおふりかけ】
<原料>
*かつお削り節
焼津港に陸揚げされた近海~赤道付近のかつお、荒削り節。
*いりごま
鹿北製油、中国産(オーガニックへ切替えていく予定)。
量は控えめです。市販では、ごまは増量に使われています。
*赤穂の天塩
*醤油
弓削多醤油、国産丸大豆。種子島甘蔗分蜜糖
*刻みのり
有明海産。化学調味料など、食品添加物の使用はありません。
●製造方法
ニチフリ食品で委託加工していただいています。
①鰹節を水で洗浄
②100~120℃のスチームで1時間蒸します。
表面をやわらかくして削りやすくするのと、殺菌とが目的です。
③かつお節(荒節)をソフトに削ります。
厚めに削ります。さば、いわしなど他の原料の混合はしていません。
④調味液と混ぜて撹拌します。
この撹拌時間や噴霧時間にも工夫があります。
⑤熱風のトンネル(バント式)で80℃20分乾燥します。
水分が35%から3%になります。ここの乾燥スピードが早いので、照りが出て、
かりっとします。火の通りの頃合がおいしいふりかけを作るコツです。
⑥「とうし」をかけ、メッシュ切りします。
⑦ごま、のりをミキサーで混ぜ、出来上がりです。
比重の異なる原料が均一に混じるよう、混合する機械にも工夫があります。
材料が良いことで、ごまかしがきかない難しい作業。ロットが小さいため、温度、
時間など丁寧な作業になるとのことです。
●賞味期限
未開封なら1年もちます。
袋は焼却してもダイオキシンの出ない材質(延伸ポリプロピレン/酸化アルミナ蒸着ポリエステル/無延伸ポリプロピレン)です。開封後は1ヶ月程度です。
◆市販のふりかけの問題点◆
市販品のふりかけには、遺伝子組換え、ポストハーベスト農薬、食品添加物などの心配な原料が多種多様に使われています。
ふりかけもまた問題の多い食品と言わざるをえません。
以下、市販品の原材料表示を紹介します。
・さば削り節
・大豆加工品(ポストハーベスト農薬、遺伝子組換え)
・玉子、鶏肉、脂肪粉乳(エサにポストハーベスト農薬、遺伝子組換え、
動物医薬品、飼料添加物)
・小麦粉(ポストハーベスト農薬)
・ごま(農薬)
・昆布、のり、ワカメ
・しらす(食品添加物)
・魚粉(原料の心配、食品添加物)
・野菜(農薬)
・抹茶(農薬)
・すり身、かまぼこ(食品添加物)
・セルロース
・ゼラチン(原料の畜産品に問題)
・植物蛋白(ポストハーベスト農薬、遺伝子組換え、食品添加物)
・水あめ、デキストリン、コーンスターチ(ポストハーベスト農薬、
遺伝子組換え)
・でんぷん(同上)
・小麦胚芽(ポストハーベスト農薬)
・ショートニング(トランス脂肪、ポストハーベスト農薬、遺伝子組換え)
・植物油、ヤシ油、米油(トランス脂肪)
・エキス類(オニオン、カキ、かつお、チキン、酵母、鶏、ローズマリー、
…原料に問題、食品添加物)
・アミノ酸(脳障害)
・蛋白加水分解物(発がん性)
・発酵調味料(原料が問題)
・醸造酢、醤油、みりん風調味料(ポストハーベスト農薬、遺伝子組換え)
・ハチミツ(農薬、ポストハーベスト農薬、遺伝子組換え)
・砂糖、甘草、ぶどう糖、トレハロース
・ステビア(催奇形性)
・オリゴ糖(ポストハーベスト農薬、遺伝子組換え)
・乳糖
・塩
・ソルビトール
・卵殻カルシウム
・乳酸カルシウム
・着色剤(カロチノイド、カラメル、クチナシ色素、紅麹…)
・薫液(石油系)
・酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)
・酸味料
・乳化剤
・膨張剤
・香料
―文責 西川英郎―