2017年8月3週号 徳島県漁業協同組合連合会の皆さん |
高品質と評判の阿波ひじき
色艶・風味に優れ、太く、身崩れしません
ひじきの国内の主な産地は房総半島、伊勢志摩、紀伊半島、四国、九州です。その中でも紀伊水道の徳島県海域には吉野川や那賀川などの清流が数多く流れ込んでおり、そのミネラル豊富な清流によって育ち、県南に直接接岸する黒潮にもまれて育つ徳島県産「阿波ひじき」は太くて、しっかりしており、水戻し後の膨張率が特に高いです。
黒々とした色艶、香りなどにも優れ、その豊かな磯の風味と身崩れしないしっかりとした食感は、昔から市場で高い品質と評価されてきています。
伝統的な鉄釜使用で鉄分豊富
ひじきの加工は、漁師が手作業にて刈り取ったひじきを釜煮→釜蒸し→天日干し→選別という独特の工程で行われます。この方法だと柔らかくて、天然の香りを損なわない、味の濃い品ものができます。
特に徳島県のひじき加工は、伝統的な鉄釜をいまだに使用しています。近年では維持管理の手軽さからステンレス製の釜に切り替えたところが多い中、昔ながらの鉄釜で炊くことにこだわっています。ステンレス製の釜で炊いた場合、100g当たりの鉄分含有量が6.2mgに対し、鉄釜の釜で炊いた場合は、100g当たりの鉄分含有量が実に58.2mgであると、日本食品標準成分表 2015年版(七訂)において発表されています。鉄分は貧血予防に役立つミネラルです。
風味よくコリコリとした食感、ばら干し海苔(素のり)
徳島県の海苔は、一大産地である有明海の海苔が柔らかく口どけが良いのとは異なり、葉が比較的厚くコシがあるのが特徴です。その徳島県産海苔の特徴を最大限に活かし、ばら干し海苔(素のり)を作っています。ばら干し海苔はコリコリとした食感があり、汁物に入れても 溶けず、風味豊かにお召し上がりいただけます。
馴染みのある板海苔は、摘み取った海苔の原藻を機械で細かくカットしたあと、板状に乾燥します。ばら干し海苔は原藻をカットせず、そのまま乾燥させるため、海苔本来の豊かな風味・旨味が残ります。ばら干し海苔は、さらに風味が増すよう独自にひと手間(火入れ乾燥)を加えているので、ほぐれて食べやすくなっています。お試しにも便利なように、使い切りの少量企画にしています。
うどん、ラーメン、そうめんなどの麺類、お味噌汁、雑炊などにたいへん相性が良く、磯の風味とコリコリとした食感が楽しめます。また板海苔は溶けにくい分、巻きずしなどに向いています。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)