2012年2月4週号 井村辰二郎さん(右) |
国内最大の有機農家
自己完結循環型農業
金沢農業の井村辰二郎さんは、農業は千年の展望を持ったものであるべきだと考えて、「自己完結循環型農業」を志し、金沢市の広大な河北潟干拓地や能登半島の中山間地で、有機農業に取り組んでいます。営農面積は185haにのぼり、個人の営農面積としてはおそらく国内最大で、文字通り国内最大の有機農家です。
年々、耕す人が減ってゆき、休耕地が広がっていく中で、これからもますます井村さんへの期待が大きくなり、耕作面積も拡大していくはずです。これだけの面積をもって、グリーン雇用に力を入れて、18名の生産チームを率いて耕しています。
農場には、多くのトラクターやコンバインが並び、問題のTPPをも迎え撃つ気迫十分のたくましい農場風景です。
有機、不耕起、在来種
有機JAS認定圃場で、うるち米、もち米、大豆、小麦、大麦、そば、野菜など輪作で、多品目、多品種栽培を行っています。不耕起栽培、忌避作物利用などの新しい栽培技術も導入し、金沢伝統の野菜をはじめ、在来種、自家採種にも取り組んでいます。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)