廣久本葛(固形)

昔ながらの天然自生、純国産の100%本葛。粘りも喉ごしも最高です。溶かして使う料理に。

廣久葛本舗・福岡県

廣久本葛(固形)

80g 1,980円 (税込)
常温
原材料:本葛
アレルゲン:
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オルター基準:ND マークの説明
2020年2月3週号 廣久葛本舗・十代目の高木 久助社長

「天然・自生」「純国産」「100%」昔ながらの本葛

 

数少ない本物の葛

九州福岡県朝倉市に本社のある廣久葛本舗の十代目高木 久助社長は、鹿児島県大隅半島にある工場で、近隣の約200人の「ほりこさん」と呼ばれる人たちが山から掘り出してくる葛根から、今日なお昔ながらのたいへんな手間と時間をかけた製造技術を駆使して、原料から製品までの一貫生産を行っています。他所ではなくなったほんものの本葛が、ここに現存しています。

 

本葛はおいしい上に健康食

本葛は高級な澱粉(でんぷん)食材で、葛湯、葛きり、葛もちなど昔からたいへんおいしいものとして食べられてきました。葛は山野、ひなたの斜面に自生するマメ科のツル性多年性植物で、「クズカズラ」「マクズ」とも呼ばれています。30年〜50年生の根を利用するもので、飢饉のおり生命をつなぐ非常食としてたいへんすぐれていたので、葛製造を奨励していた大名もいたくらいです。
食後ゆっくり消化されますので、たいへん腹もちがよく、赤ちゃんの離乳食、アトピー食、病人食(おかゆがだめでも本葛ならよいこともある)、介護食、ダイエット用食材としておすすめです。血糖値の上昇もゆっくりですので「低血糖症」の特効薬です。
昔から発汗、解熱、血行改善、筋肉痛をほぐす、鎮痙作用、胃腸不良、下痢止めなどの薬効作用があることが知られており、民間薬「葛根湯」として熱性病、感冒、首・背・肩こりに用いられてきました。その薬効主成分はイソフラボン誘導体ですが、近年アセチルコリン様物質の存在も確認され、副交感神経・末梢神経刺激作用、消化器官賦活作用も確認されています。ただし、汗かき体質や胃の弱い虚弱体質には向いていないことがあります。

 

 

賢人によって守られた本葛

久葛は江戸期1819年創業です。筑前秋月黒田藩の藩財政をうるおすものはないかとの肝いりで、酒・ローソク屋をしていた初代が始め、幕府への献上品が話題となって江戸市中で人気を博して、藩財政に貢献したそうです。現在の当主の高木 久助さんは十代目となります。
これまでにも幾度か経営の危機があったそうですが、とくにお父さんの九代目の時代には全国から本葛製造業が姿を消し、廣久葛も例にもれず経営危機に見舞われました。しかし九代目は直売や加工品の開発を工夫されるなどして存続を果たされました。
九代目は「ほりこさん」をとても大切にされていました。本葛製造には、山の斜面で深さ3mもの穴を掘り、直径20〜30cmもの大きな葛根を掘り出す重労働を担う「ほりこさん」はなくてはならないのです。12月〜3月の真冬の粗粉作りの期間中、ほりこさんと親交を深めるために毎日のように酒を酌み交わしておられました。
その九代目の高い志を継がれた十代目は、子供の頃から「本葛作りは楽しいもの」と感じ、伝統や歴史を切り捨てていく時代にあってほんものの本葛作りの誇りと使命感を持っておられます。大隅半島周辺には、ほりこさんがまだまだ健在です。本葛は過疎の村の貴重な現金収入です。ほりこさんは「山に宝が埋まっている」とも話されます。
2017年の朝倉地域の豪雨(風評被害で観光客が減り、本社にある店舗の売上げ減)、2018年の台風16号被害(鹿児島工場が水没、機械のほとんどが使用不能)を耐えて本葛作りを続けています。
この素晴らしい本葛の文化を守れるか否かは、まさに私たち消費者がほんものの本葛を理解できるかどうかにかかっています。廣久葛本舗の本葛は、カタログ2005年9月2週でご紹介した金正食品の葛切りや、カタログ2008年12月4週号でご紹介したたまだけんのお菓子に使われています。

レビュー一覧

マークの説明

❶ 農作物栽培基準 [野菜・果物・米・豆]

農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。

※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。

3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。

3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。

3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。

3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。

3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。

3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。

❷ NDマーク表示

放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)

❸ アレルゲン表示
  • すべての加工食品について、原料はもちろんキャリーオーバーに該当するものについても、
    特定原材料7品目(卵、小麦、そば、乳、落花生、かに、えび)+大豆の計8品目のアレルゲン材料の有無を表示しています。
  • アレルギーは個々人により発症のプロセスが異なります。表示はあくまでも目安としてご利用ください。
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