2010年8月3週号 生産者訪問バスツアーにて・飯尾毅さん |
自家製ピクルスが簡単にできます
生活応援、節約レシピです
無農薬米で「富士酢」を造っている(株)飯尾醸造(「食べもの百科」P161参照)がこのたび新たに発売した洋風浅漬けの素「富士ピクル酢」は、台所の余りもの野菜を活用し、これに漬けるだけで安全でおいしいピクルスができるたいへんな優れものです。
農水省の資料によれば、台所ごみの40%は食べ残し、もったいない手つかずの食材です。昨今の厳しい経済状況の折、余りもの野菜から一品のおかずを生み出すことは節約にもつながります。
とりわけオルター会員の台所に届く無農薬野菜は、にんじんのしっぽやピーマンのヘタ、大根やかぶの葉、キャベツの外葉にいたるまで、おいしく食べきるべき安全性と栄養とおいしさですから、これを無駄にする手はありません。残さずおいしく使いきることで、家計も助かり、生産者のご苦労にも報いることができます。
市販のピクルスでおいしいというものはまずありません。またピクルス漬け込み液そのものも、ほとんど市販されていません。
安全安心な「富士ピクル酢」を使っておいしい自家製ピクルスを作ってみてはいかがでしょうか。純米富士酢の旨みとドライトマトの旨み(天然のグルタミン酸)が味を引き立てます。
この「富士ピクル酢」は使い回しがきく品物です。例えば、漬け込み後の液を捨てないでオイルを足せば、ドレッシングに早変わりします。また、刻んだピクルスにゆで卵を足してマヨネーズに入れれば、タルタルソースの出来上がりです。
「富士ピクル酢」は富士酢をベースに、砂糖(国産粗糖)、塩(赤穂の天塩)、ドライトマト(アメリカ・有機栽培)、香辛料としてローリエとブラックペッパー(スリランカ・有機栽培)が使われています。
開発当初、ローリエがトルコ産だったため、チェルノブイリの放射能汚染が心配だと私のほうから指摘させていただき、改善をお願いしました。するとさっそく静岡県(有)落合ハーブ園の有機栽培ローリエを使っていただくことになりました。飯尾醸造のこの対応の早さと志の高さに感銘を受けました。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)