小麦粉グルテンを心配しないで食べられる玄米ミルクパン
本場フランスから取り寄せた石窯で焼く
オルターで人気の「玄米ミルクパン」は、本店が奈良市にあるアルペンローゼさんが、本場から取り寄せた耐熱レンガ20トンを自分たちで組み上げた石窯で、薪を燃やして焼くこだわりのパンです。石窯の遠赤効果、輻射熱効果が加わり、中はもっちり、外はパリッと理想的な焼き上がり、独特の食感も好評を博しています。オルターカタログ2010年1月2週号でご紹介したように、オルターレベルの原材料で作られていることは当たり前ですが、燃やす薪も間伐材だけを使用、建築廃材などは一切使用されていませんので、なおさら安心です。
特許製法「玄米ミルク(グレイニズムミルク®)」を使用しています
また、このパンは、オルター顧問山本 朝子が特許を取得した発芽モード®の「玄米ミルク」を使用した最初の製品です。小麦と米の栄養面での良いとこ取りで、お互いの不足する必須アミノ酸を補い合うことで旨みと甘味が加わり、美味しさが倍増、栄養価も高くなっています。また、乳製品や卵を使用せずにつくられているので、これらにアレルギーがある人にもお勧めです。
パン屋さんにとって、水分が多く、米のα-でんぷん特有の粘りのある、どろどろ状態の「玄米ミルク」を使うことは、今まで扱ったこともない「どろどろのパン生地」を扱うことになり、高い技術を要します。たたいたり捏ねたりしやすい、皆さんもおなじみのあの伸びの良い、しっかりしたパン生地とは全く違う、流れるような手ごわい生地になってしまうからです。しかし、このどろどろの生地を扱う技術が、このパンに画期的な進化を与えたのでした。
2017年6月4週号 坂本 輝雄・美幸代表夫妻、大樹さん(写真左から) |
スライスできないのは、健康パンの証
生地も焼き上がりも柔らかい玄米ミルクパンを、以前は苦心してスライスしてお届けしていましたが、会員の皆さんから「スライスが不ぞろいだ」「形が一定ではない」とクレームが寄せられたこともあり、このパンの性格上、スライスせず、ホールのみで出すことにしています。アルペンローゼさんがこだわった「健康に寄与できるグルテンの極力少ない小麦粉のパン」は、劣化を承知で水分を蒸発させない限り、機械でスライスすることはできません。けれども、スライスできないのは素晴らしい、どこにもないパンである証拠なのです。
生きた玄米を発芽モード®にするところからカウントするとなんと製品にするまで3日がかりです。ゆっくり、しっかり作り上げるパン生地の中で丹沢酵母(酒種から作られています)は増殖し、玄米にいる耐熱性の高い植物由来の乳酸菌も活性しています。オルターでは、底知れない力があるこのパンを皆でおいしく食べて大切に育てていきたい、今後は大学の検査機関に協力を要請して、その力を科学的に解明してみたいとも思っています。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)