2016年6月2週号 金沢大地 井村 辰二郎代表 |
小麦粉を100%お米に置き換えたお米食パン
画期的な米パン
オルターの山本 朝子副代表は、自ら開発した発芽モード®の特許技術で、小麦製品を米などで代替すべく、「グルテンフリー」製品の開発に取り組んできました。
その取り組みの一環として、小麦を100%米に代替した画期的な米パンがこのたび完成しました。使用する原料は「グレイニズムミルク(発芽モード®玄米の重湯[特許技術])」「米粉」「米飴」と砂糖、菜種油、塩、天然酵母だけです。味も食感も黙っていれば米でできているとはわからないくらいのおいしさです。
この米パンに取り組んだのは、オルターの米、大豆、大麦、小麦などの生産者、金沢大地 井村 辰二郎代表(拙著「あなたのいのちを守る安全な食べもの百科」p.22参照)です。
米粉の質が米パンの決め手
山本 朝子副代表が開発したグレイニズムミルク(特許製法)を使った米パン作りは、グレインマイスター資格取得者なら自宅でこれまでにも普通に焼いてきました。金沢大地でこの米パン作りに着手した時、すぐに開発ができるだろうと私は思っていました。しかし、金沢大地では何回試みてもパンが膨らまず、べちゃっとおもちのような食感になってしまいました。
調査の結果、失敗を重ねた原因は米粉にあることがわかりました。山本 朝子副代表は「棚田の米粉」(オルターカタログ2016年3月1週号参照)を使っていたのに対し、金沢大地では別の米粉を使っていました。でんぷん損傷を最小化した気流粉砕方式の米粉「棚田の米粉」の品質がパン作りに向いていたということがわかったのです。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)