2020年7月5週号 (株)海東ブラザースの小寺 一男社長 |
オーガニック中国茶「ジャスミン茶」「プーアール茶」
無添加・有機栽培茶
東京都にある(株)海東ブラザースの小寺 一男社長は、中国で自社管理をしている茶園で、有機栽培した有機茶を使い、中国にある自社の専用製茶工場で製茶した原料を日本に輸入し、日本の工場でペットボトルに充填した「海東プレミアム有機ジャスミン茶」と「海東プレミアム有機金花プーアール茶」などを製造しています。オルターとしてのペットボトル入り「有機ジャスミン茶」および「有機プーアール茶」の開発は、オルター自動販売機事業のためのものです。(株)海東ブラザースの中国茶には通常タイプの茶葉やティーバッグタイプもありますが、オルター仕様を確認してから追って取り扱いをしていきたいと考えています。
中国の農薬汚染にビックリ
小寺社長は1990年代、中国で冷凍野菜の事業を手掛けていました。当時、世界中で農薬を使用した効率重視の農業がもてはやされていました。
農薬を使用することで環境を汚染し、人々の健康にも悪影響を与えることに疑問を持った小寺社長は、まず初めに冷凍野菜の農地の農薬分析をしてみました。
そうしたところ、土には残留農薬がたっぷりと染み込んでいて、30年は使えないと判断せざるを得ませんでした。この事実にショックを受け、まったく新しい土地での中国茶の無農薬栽培に取り掛かりました。低い土地だと高山で農薬を散布すると、風に乗って汚染を受けてしまうのではと思い、中国の高山に移り、木を刈り、畑づくりから始めました。現在の茶園は1992年、自然林を切り開いて始めました。
手摘み、品質にこだわり
当時は道路整備ができておらず、荒れた道を馬車もしくはバイクで片道4時間かけて通って開発していました。小寺社長が求めるお茶は、単に無農薬というだけではありません。高品質で、おいしいほんもののお茶でした。そのため、環境選びにかなりの苦労をしました。空気が澄んでいること、水が安全でおいしいこと、土に栄養があること、機械を使わず「手摘み」をすること、職人の巧みな技など、数々のこだわりをもって研究を重ねてきました。あれから15年以上の歳月を経て、ようやくほんものといえるお茶が完成しました。旨みの強い春摘みの一番茶のみを使って、枝茎を一切省いた手摘みの茶葉で、かつ安全安心の無農薬のお茶です。
小寺社長のこれからの目標は、このこだわり抜いた最高品質のお茶を、一人でも多くの方に笑顔で楽しんでいただくことです。
オルターへの(株)海東ブラザースのご紹介は、有機コーヒーのメーカー、関西三本珈琲さんからです。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)