2021年5月2週号 左からグレネリーエステートのニコラ・ビュローCEO、栽培責任者のヘンドリック、創業者のメイ夫人、醸造家のルーク |
希少な酸化防止剤不使用ワイン
オルター限定の輸入ワイン
南アフリカ、ステレンボッシュにあるワイナリー、グレネリーエステート(Glenelly Estate)ニコラ・ビュロー(NICOLAS BUREAU)CEOは自園で有機栽培したブドウを、自社の醸造設備(セラー)で天然発酵したワインを製造しています。
昨年2020年から、酸化防止剤無添加のロゼ・ド・メイを発売開始し、その第1便が今年オルターに届きます。
グレネリーワイナリー直営レストラン限定販売品をマスダさんが説得して、私たち日本のみへ輸入していただきました。
今回お届けする「グレネリーロゼ・ド・メイ」は、食卓を華やかにする色鮮やかなピンク色にフレッシュな香り。チャーミングで、フルーツ由来の甘みが心地よくピュアな味わいで、エレガントで滑らかな質感は料理に溶け込むフードフレンドリーなワインです。
フランス、ボルドーの名門が気に入った南アフリカワイン
グレネリーの創業者であるメイ・エレーヌ・ドゥ・ランクザン夫人はフランスのボルドーの名門、シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの元オーナーでした。
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドはフランス・ボルドー・ポイヤック2級、パーカー100点を獲得したスーパーワインで、女性的で優美な味わいは「ポイヤックの貴婦人」と呼ばれていました。「第1級に格付け昇格すべきワイン」と評され、スーパーセカンドと呼ばれていました。
メイ・エレーヌが1988年に南アフリカを訪問した際に、この地域のワインの品質の高さ、ポテンシャルを感じ、長年の計画の末、2003年に78歳でグレネリー農園を購入、翌年2004年に手付かずの果樹園をブドウ畑に植え替えることから始め、グレネリーエステートを立ち上げました。2005年に最初の実験的なワイン、ケープブレンド(VT2003)を造ると、自信は確信へと変わり、2007年には所有していたフランスの本拠地を全て売却し、南アフリカでのワイン生産に専念しました。
その年2007年に、凄腕の醸造家ルークが加わりました。ルークは南アフリカ出身で、シャトー・フューザル (フランス・グラーグ地区)、アンジェリュス(フランス・サンテミリオン地区)のほか、アルザス、カリフォルニア、ラステンバーグ (ステレンボシュ地区)など国内外の名門ワイナリーで腕を磨いてきました。 (ラステンバーグは南アです)
グレネリーは、素晴らしい環境とプロフェッショナルのチームが最新設備を使用して、南アフリカに居ながらフランスのニュアンスを持ったクラシックなスタイルのワインを生産しています。
メイ・エレーヌ・ドゥ・ランクザン夫人は2019年に引退し、同年12月より自身の孫である輸出部長ニコラ氏がCEOに就任しました。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)