2021年3月1週号 (株)阿部長商店の従業員の皆さんと阿部 泰浩社長(前列中央) |
脂ののった三陸沖トロサバ
世界三大漁場で漁獲
オルターカタログ2021年1月3週号(トロカツオ)でご紹介した阿部長商店 阿部 泰浩社長のご紹介シリーズ第2弾は、三陸沖トロサバです。
宮城県牡鹿半島金華山沖合100kmを含む三陸沖は、親潮と黒潮が出会う潮目で、世界三大漁場と呼ばれる好漁場です。毎年、10月頃、脂ののった大型のサバが漁獲され、そのおいしさからブランド魚「金華サバ」として知られています。
この周辺海域で水揚げされたサバが全て「金華サバ」と呼ばれるわけでなく、①石巻で水揚げ、②脂ののりっぷり15%以上、③魚体サイズ等をクリアして1割程度のサバがこう呼ばれるのです。
今回ご紹介する三陸沖トロサバは同海域で漁獲され、高品質のものですが、気仙沼で水揚げされているため、ブランド名(商標登録)は名乗れません。
安全な海域
三陸沖が世界三大漁場と呼ばれる由縁は、ノルウェー沖やカナダ・ニューファンドランド島と同様、深海からの昇流があり、その豊富なミネラルで、プランクトンが湧き、それをめがけて集まってくる小魚、さらにその小魚をめがけて大型魚が集まってくるという自然環境にあります。
3.11のフクシマ原発事故で、当初三陸沖は放射能で汚染されてしまったのではないかと心配したのですが、太古の海洋深層水の昇流のおかげで、むしろ一番汚染されていない海域といえます。もちろんオルターの放射能検査でもNDを確認しています。
最高の管理
阿部長商店は宮城県気仙沼市に本拠地があります。自社の加工原料にする良質な魚は、石巻〜八戸の水揚げされた魚を対象としています。石巻、南三陸、気仙沼、大船渡に8つの加工拠点があり、刺身・生鮮、冷凍、惣菜類などに加工しています。調味料などオルター仕様が実現すれば、順次ご紹介していく予定です。
阿部長商店に入荷してくる魚には「いつ、どこで獲ったか」のトレーサビリティがあり、オルターへは最高品質の魚のみを出荷していただくことができます。
各工場は東日本大震災の被災後、復興した最新鋭のたいへん素晴らしい施設で、HACCP(危害分析重要管理点)で品質管理され、最適の鮮度が保たれています。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)