2022年10月4週号 マエカワテイスト 加西工場 製造部のスタッフの皆さんと前川 隆嗣社長(前列中央) |
オルター仕様の「だしが香る鍋つゆ」新登場
だしのプロ・マエカワテイストと共同開発
マエカワテイストは先代 前川 好一社長が 1951年に「削り節屋」として創業、前川 隆嗣社長は二代目です。半世紀以上にわたる削りぶしの経験とだしづくりのノウハウがあります。
安全・健康な食品づくりを目指して、「無添加」「有機」の製品づくりとともに、「だしを効かせた」おいしくてヘルシーな食生活の普及に取り組んでいます。近年の水産資源減少に備えてプラントベース(植物性)調味料の開発にも取り組まれています。
SDGsを意識して、工場から大量に出るだしガラを飼料として有効活用すべく、地元の播磨農業高校と共同研究も進めています。
レトルトパックではなく、安全なEPパックに充填
オルターでは、これまでレトルト製品は取扱いをしておりません。
その理由は、通常のレトルト製品に使われる包材は、アルミニウム箔、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなど6重構造でできており、合成樹脂そのものの問題や、アルミと合成樹脂がくっつかないため使用されている接着剤に問題があると考えてきたからです。
今回の鍋つゆも、レトルトパックを使わず「煮釜6合わせだし醤油」で実績のある包材、EPパック(ノンアルミ)を使用しました。EPパックとは、セラミックを蒸着した軽くて丈夫で安全な新素材紙パックです。
開封後は冷蔵庫に保管し、早めにご使用ください。
企画統括の前川 拓摩専務 |
魚介と鶏ガラの“だしが香る”
マエカワテイストは、鍋つゆの製造は初めてです。当初は魚介ベースで開発を進めていましたが、鍋つゆとして魚介だけでは旨みが足りず、鶏ガラスープを追加することになりました。
両方の旨味が活きる配合を決定するまでに調整と試食を繰り返し、比率を決定しました。
最大のポイントは「菌数制御」と「風味の維持」を両立させることでした。醤油などの原料や完成品にも保存料を使用しないので菌数制御に細心の注意が必要ですが、菌の発生を抑えようとして加熱しすぎると風味が飛んでしまうからです。
鍋に使うのはもちろん、スープ、煮物、おでん、炒飯、ラーメン、ポトフ、唐揚げの味付けなどの料理にも使えます。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)