タナカファームのエサ、100%国産になりました 〜さらに安全にこだわりました〜
タナカファーム(大阪府)
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田中 成久さん |
国内最高水準のたまご
大阪府南河内郡河南町の山あいで、タナカファームの田中 成久さんは、とことん安全性にこだわった養鶏を行っています。
タナカファームについてはオルターカタログ2017年3月5週号で詳しくご紹介しています。
今回のご紹介は、タナカファームのエサの国産化が100%に達し、さらに安全性がバージョンアップしたというご報告です。
国産トウモロコシに切り替え
第1は、2017年11月末まで使用していたNON-GMO(非遺伝子組み換え作物)、PHF(ポストハーベスト農薬不使用)の飼料用トウモロコシをやめ、国産トウモロコシへの切り替えが完了したことです。
国産トウモロコシは北海道夕張市長沼町の(有)柳原農場のものです。播種後30日前後に除草剤を1回使用しています。このトウモロコシの種子は遺伝子組み換えの心配のない、ニュージーランドもしくはオーストラリア産です。
国産無農薬かぼちゃのサイレージ
第2は、春から夏にかけて、タナカファームの自家農園でかぼちゃ(主にえびす南瓜)を無農薬栽培し、そのかぼちゃ50%、国産小麦50%(重量比)でサイレージに加工し、通年使用を始めました。
これら飼料の配合、原材料で昨年12月から大幅に変更した結果、今まで以上に黄身の色が濃くなり、かぼちゃの甘味でたまごがさらにおいしくなりました。
鶏たちもいっそう喜んでエサを食べるようになりました。
国産大豆の納豆
第3は、近い将来、飼料に使用する金沢大地の大豆の一部を、自家製の納豆に加工して使用するということです。その納豆はタナカファームでサイレージに加工して、通年使用します。
今後も安全性を追求し続けます
鶏たちは、大阪葛城山麓の自然の中、四面を開放した大型鶏舎内の土の上で日光を浴びながら、新鮮な空気をいっぱいに吸って元気に走り回っています。鶏たちにストレスを与えないよう一坪当たり約7羽と、超薄飼いで、のびのびとさせています。雌 100羽に対し、雄6羽を入れていますので、有精卵になっています。
前述のエサ以外もこれまで通り、金沢農業の井村 辰二郎さんの穀物や、あらいぶきっちんのおからなど、可能な限り顔のみえる国内生産者の素材にこだわり、それらを自家配合しています。
飼料添加物を使った市販の配合飼料を一切与えないことはもとより、動物医薬品も使っていません。小米、小麦、大豆などの穀物は収穫後の農薬や殺鼠剤の混入の心配があるので、安全な穀物を農場の倉庫で1年分以上備蓄しています。
発酵技術を駆使していますので、鶏舎は全く臭いません。新しい糞でさえ臭いません。
鶏舎のサルモネラ菌の検出も、もちろん陰性。このような有効微生物の多い鶏舎にはもともと有害な菌は生存が困難だということなのです。卵殻にある天然の防腐剤「クチクラ層」保護のため、タナカファームでは洗卵を行いません。
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